審美歯科対談Ver.2 インプラントとCT

審美歯科対談Ver.2 インプラントとCT

インプラントとは、人工の歯根(ネジ)をあごの骨に埋め込み、 その上に人工の歯を取り付けるという治療法です。 入れ歯や差し歯に比べ、自分の歯に近い感覚、食べ物がしっかりかめる、 見た目が自然、などの理由からインプラント治療を希望される方が増えています。
そこで、ミューズ・デンタルクリニックの金 圭一先生に、 インプラントのメリットや注意点、具体的にどんな治療を行うのかなど、詳しいお話を おうかがいしました。

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【美容ライター 佐々木月子(Tsukiko Sasaki)プロフィール】
広告代理店企画営業職やグラフィックデザイナーを経て、フリーライターに。 美容、健康、ビジネスに関わる記事執筆のほか、 小説などの創作活動も行っている。
個人サイト:http://tukiko.com/

審美歯科対談Ver.2

インプラントのメリットとは

佐々木
インプラントはどんな点が優れているのでしょうか?
金院長
自分の歯と同じ感覚で食事ができる、という点が人気ですね。
かたい物もしっかりかめますし。
入れ歯をしていた方は特に、「かたい物をかめなかったのが、かめるようになった」「取り外しのわずらわしさから開放された」と喜んでくださいます。
佐々木
ライフスタイルや食生活まで変わるのは嬉しいですね。
見た目も自然だと聞いています。
金院長
インプラントのメリットとは ええ。直接、骨に埋め込んでいますから。まわりの人が見たら、天然の歯だと思うでしょうね。
インプラントにすることでまわりの歯を守れる、というメリットもあるんですよ。 両隣に歯があれば、インプラントではなく、ブリッジという治療法も選択できます。でもそれは、2本の歯に3本分の仕事をさせるということ。そうすると、もともと何でもなかった歯の寿命を縮めてしまう。
インプラントでしたら、両隣の歯に負担をかけずにすみます。
佐々木
なくなった歯を取り戻すだけでなく、今ある歯をなくさないようにする。メリットの多い治療法ですね。

手術時間はたった30分。痛みもなし

佐々木
「インプラントは良さそう、でも怖い」と、迷っている方も多いようです。
金院長
確かに、「手術をする」と聞くと、怖いと思われるかもしれませんね。
でも、インプラントを1本入れるだけなら、30分くらいで終わっちゃうんですよ。
佐々木
たった30分ですか!
金院長
はい。「あれ、もう終わったんですか?」と驚かれることもあります。痛みもほとんどありません。横向きの親知らずを抜くより楽だと思いますよ。
佐々木
それなら安心です。術後の痛みもないのですか?
金院長
ほとんどありません。骨を削ったりすると、多少痛む場合もありますが。インプラントを入れるだけでしたら、大丈夫です。
佐々木
そういえば前回の対談で、先生は痛くない治療がお得意というお話をうかがいました。
金院長
そんなお話もしましたね(笑)。患者さんのために、なるべく痛くない治療を心がけています。

インプラント周囲炎に注意

佐々木
インプラント周囲炎に注意インプラントを入れた後、気をつけることはありますか?
金院長
お口のケア、つまりブラッシングを、きちんとしていただく必要があります。
歯ぐきとインプラントの間は、くっつくわけじゃないんです。歯周ポケットというすき間がある。ここに汚れがたまり、細菌に感染すると、骨がどんどん溶けていく。
これを、インプラント周囲炎と呼びます。歯周病と同じですね。
インプラント周囲炎が進むと、インプラントがダメになってしまいますので要注意です。
佐々木
せっかく入れたのに、もったいない。
金院長
結局、歯をなくす原因は、自分で上手にケアできなかったから、というケースが多いわけです。事故などの特殊なケースは別ですけど。そういう方がインプラントを入れても、ケアができないままなら、自分の歯をなくしたのと同じように、インプラントもなくしてしまいます。
佐々木
自分の歯にとっても、インプラントにとっても、プラークコントロールは大切なんですね。

人工歯は、かみ合わせにも影響される

金院長
インプラントを入れた後は、定期チェックを受けていただきます。インプラント周囲炎の予防はもちろん、かみ合わせが変わることによって、インプラントの状態が変わってしまうこともありますから。
佐々木
かみ合わせが、インプラントに影響するんですか?
金院長
影響しますよ。インプラントは上からの力には強いのですが、横から押される力には弱いのです。人の歯と同じですね。ですから、そういう力を与えないように、かみ合わせを調整していきます。
佐々木
かみ合わせは、ふつうの生活をしていても、変わっていくものなのですか?
金院長
ええ。本人が気づかないうちに、いつの間にか。たとえば、あごの力で自分の歯がすり減ることがあります。すると、かむ場所が少しずつずれて、かみ合わせが変わっていく。
佐々木
ということは、インプラントをお願いするなら、矯正を含めたアフターチェックをしっかりしてくださるドクターがいいということですね。
金院長
そうですね。「インプラントを入れて、かめるようになった、良かった」と思ったのに、すぐにダメになってしまったのでは意味がありませんから。
アフターケアをきちんとして、長く大切に使ってほしいです。

インプラントのもちは、長ければ10年から一生涯

佐々木
インプラントはどれくらい、もつものなのでしょう?
金院長
一般的に、問題がなければ10年くらいと言われていますが。もっと短い人もいますし。逆に、ずっともつということもあるんですよ。自分の歯がなくなる人もいれば、死ぬまでずっと残っている人もいるのと同じです。
佐々木
個人差があるんですね。
金院長
ええ。たとえば、骨がたくさんある人は、もちがいいですね。土台がしっかりしているから。同じ理由で、骨がやわらかい人より、硬い人の方が長もちします。
佐々木
骨の状態とアフターケアによって、どれくらいもつかが変わってくるんですね。 抜けた後、また入れ直すこともできるんですか?
金院長
インプラントはネジなので、抜けた周りに骨があれば、また入れることができます。前回の穴よりも、少しサイズの大きいものを使いますので、だんだん条件は悪くなってきますけど。一度抜けたら終わり、というわけではありません。

歯ぐきの形をキレイに作る。審美も大切なポイント

金院長
歯ぐきの形をキレイに作る。審美も大切なポイント実は、インプラント治療で難しいのは、審美的な部分です。
インプラントを入れた後、歯ぐきの形をキレイに作るというところが難しい。
歯ぐきが自然じゃなかったら、イヤですよね。
佐々木
歯ぐきのことまでは、考えていませんでした。確かに、大切なポイントですね。
金院長
インプラントの訴訟は、せっかく入れたのに抜けてしまったとか、思っていた結果と違う、という原因が多いのです。歯ぐきの長さが違った、歯の長さが違った、カッコ悪い、という見た目の問題は大きいですよね。
佐々木
審美の領域も大切、と。
金院長
ええ。後悔しないためには、事前のシミュレーションが大事です。インプラントは、その人の口によって入れるものも違うし、できあがりの形も違うわけですから。医師とよく話し合って、「こうなるんだ」と納得してから手術を受けてください。

インプラントに向かない人が、骨を増やして対応できる場合も

佐々木
インプラントは、どんな方でも受けられるのでしょうか?
金院長
基本的に、全身疾患のある方はできません。糖尿病や骨粗しょう症、リューマチなどの方は難しい。
骨が足りない方もムリですね。ただし、ある程度なら、骨を増やしてインプラントを入れる方法もあります。
佐々木
骨を増やせるんですか?
金院長
はい。誰でも無制限に、というわけではありませんが。いくつか方法があります。
たとえば、GBR(骨再生誘導法)。骨が足りない部分にたんぱく質でできた骨補填剤を入れ、骨を作る方法です。
エムドゲインというゲル材料を使う場合もあります。エムドゲインで骨を再生するには、時間がかかりますし、条件の合う方にしか使えませんが。エムドゲインを使うと、骨の出来がいい。
佐々木
こういった治療をプラスすることで、本来インプラントに向かない人でも、できる可能性がある。嬉しいことですね。

危険をさけるために、CTで骨の形を知ることが重要

佐々木
「骨がある。ない」というのは、どうやって判断するのですか?
金院長
CTという機械で測定します。
3Dの立体画像で、左右、奥行き、360度すべてを見られます。手前の骨が足りないのか、奥側の骨が足りないのか、実物を見るようにはっきり分かりますよ。
危険をさけるために、CTで骨の形を知ることが重要
佐々木
(CT画像を見て)一目瞭然ですね! 立体的で、いろいろな角度から自分の歯や骨の状態がわかります。レントゲンとは全然違いますね。
それに、骨の形がとても複雑なので驚きました。
金院長
見ると、人の骨はまっすぐ平らではないことが分かりますよね。傾いていたり、でこぼこしていたり、途中が薄くなっていたり、複雑です。
CTならこういったことまで分かりますけど、レントゲンでは分からない。
ですから、レントゲンだけでインプラント手術を行うのは危険なんです。
もし、骨が斜めになっていたら、インプラントもそれに合わせて入れなくちゃいけない。
でも、そういうことが分からずにインプラントを打つと、骨から突き抜けたり、骨によけいな穴をあけてしまったり、事故を起こす可能性があります。
佐々木
怖いですね。
金院長
最近は、歯ぐきを切らないインプラント治療、というものも出てきました。歯ぐきの上から直接ドリルで穴を開けて、インプラントを入れるのです。
でも、この方法だと、骨によけいな穴を開けてしまったときに気づきにくい。歯ぐきを切っていれば、見て分かるんですけど。分からないまま穴を放っておくと、そこから骨が溶け出して、インプラントがダメになってしまうことも。
佐々木
危険をさけるために、CTで骨の形を知ることが重要こういった危険を回避するためにも、CTを使った診断は大切なんですね。
金院長
はい。CTがあることで、より安全に治療が進められます。
CTは、患者さんと医師の治療イメージのズレを埋めるためにも役立っているんですよ。
難しい話を長くするよりも、立体画像を見ながら「しみるのは、ここに骨がないからですよ」と説明すると、分かりやすい。
佐々木
自分の状態を理解して治療に望むことが、安心と満足につながります。
ベテランのドクターの腕と最新技術、両方が揃っていることが理想の医療環境ですね。

インプラント治療の流れ

佐々木
実際にインプラントを入れる場合、どんな流れになるのでしょうか?
金院長
まずは検査をして、状態をよく理解していただいてから、ベストな治療法をオススメします。インプラントではない治療法の方があっている、という場合もありますから。
相談の結果、インプラントを入れましょうということになったら、シミュレーションをします。模型を作って説明し、出来上がりのイメージを共有する。模型を作るのに、約1週間かかります。
佐々木
インフォームドコンセント(※)を、きちんとしてくださるドクターは信頼できます。
金院長
患者さんに納得していただき、ベストな治療をするために、インフォームドコンセントはかかせません。
検査と相談の結果、お口の中の状態が良く、骨もちゃんとある方なら、じゃあ次回は手術をしましょうかということになります。
ただし、骨を足す場合は、前処置をしてから手術しますので、その分の日数がかかります。歯肉炎がある場合は、治療を先に行います。治療しないと、細菌感染のリスクがありますし、インプラントのつきも悪い。歯石や汚れは、あらかじめキレイに取り除きます。
佐々木
まずは、口の中の状態を整えるのですね。
金院長
そうです。その後、当医院ではインプラント(ネジの部分)を入れて縫う、という方法をとっています。そのまま2カ月くらい、歯ぐきの中でインプラントを寝 かせます。骨がやわらかい方の場合は、もう少し長くかかりますね。インプラントが骨にしっかりくっついたことが確認できたら、人工歯をかぶせます。
全部合わせて早い方は2カ月ちょっと、長くかかる方は3~6カ月くらいで、インプラント治療が終了します。

※インフォームドコンセントとは
正しい説明をうけ、心から納得した上で、治療を受けること。
検査や治療内容についてはもちろん、費用や副作用、治療後の説明までふくまれる。

インプラントの費用、医院によって差がある理由は?

佐々木
インプラントの費用、医院によって差がある理由は?気になるのは、インプラントにかかる費用です。
高い医院もあれば、比較的安い医院もあり、料金に差があるようですが。
金院長
ネームバリューのある先生は高いですね。高いからいい、というわけではないのですが。
ていねいな治療をする先生は、それだけ時間とコストがかかるから高い、ということもあります。
インプラントは、ネジ1本の原価が数万円です。骨を削るドリルは、数回の使用でダメになってしまうので替えますし。ほかにも、治療に使う材料費、ドレープ(感染を防止するため、顔にかける布)、滅菌作業など、さまざまなコストがかかります。
でも、こういったものを安くすませようとすると安全面がそこなわれるので、治療費もある程度高額にせざるを得ない、という事情があります。
佐々木
治療の質と安全への配慮が、料金に反映される。ただし、高いから安全とは言い切れない、ということですね。
ミューズ・デンタルクリニックさんでは、インプラントの費用はおいくらですか?
金院長
土台と上にかぶせる人工歯を含めて、約20万~30万円です。
利用する材質や、骨を足す必要があるか、などによって変わります。
佐々木
それは1本にかかる費用ですよね。
金院長
そうです。
正直な話をすると、この料金設定では利益率は良くないんです。材料費が高いので。
でも、治療の選択肢が増える、患者さんのニーズに応えられる、かたいものがかめるようになったと喜んでもらえる、そういうことが嬉しいのでいいと思っています。
佐々木
金院長らしいお考えですね。以前、「患者さんの喜ぶ顔がやりがい」とおっしゃっていました。
金院長
僕だけじゃなく、うちのスタッフもみんなそうだと思います。
歯は、僕たちだけでは治せないんですよ。患者さんが一緒にケアしてくださらないと。自分が入れた歯は、なるべく長くもってほしいと思っていますから、大切にしてもらえていると嬉しいですね。
佐々木
美しく健康な歯は、患者さんとドクターの二人三脚で守られるんですね。
本日はありがとうございました。
お話をうかがって、後悔しないインプラント治療のポイントがよくわかりました。信頼できるドクターと、治療のイメージやケアについてよく話し合うこと。か み合わせや歯ぐきの形も考慮してもらうこと。CTも必要ですね。それから、ブラッシングと定期チェックをきちんとすること。
そうして、自分の歯のようなインプラントを手に入れたら、食事や会話がより楽しくなりそうです。

ミューズ・デンタルクリニック 無料カウンセリング受付
電話:045-227-1180 E-mail:dr@musedental.jp

※インプラントは「高額医療控除」の対象ですので、医療費の一部が戻ってきます。

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